スリに狙われやすいかばんとは? 窃盗被害から身を守る防犯対策

スリと言っても日本ではあまり馴染みのない犯罪かもしれません。しかし実際に多くのスリ事件が起きています。かばんから財布を抜き取られたり、最近ではスマホや家の鍵まで盗られることもあるようです。今回はそんなスリから身を守るべく、狙われやすいかばんや実際に起きた事件、スリを防ぐ対策についてご紹介していきます。

スリってどんな犯罪?スリの現状とその手口

スリとは他人のかばんや懐から相手に気づかれないように金品をかすめとる行為を言います。スリのイメージは海外でよく遭う犯罪で、日本ではそんなに遭うイメージではありません。日本は貧富の差もあまりなく治安が良いために、海外に比べるとあまり馴染みのない犯罪なのかもしれません。

日本のスリの現状

日本で起きているスリ事件の数は次の通りとなっています。

平成27年4,222件
平成28年3,677件
平成29年3,524件

これを見ると全国でおおよそ1日に約10件ものスリ事件が起きていることになり、意外にも多くのスリ事件が起きているという現状になります。

スリの手口

まずスリは単独犯と、何人かのグループによって役割分担を決めて行うケースがあります。また武装スリ集団による被害もあり気をつけなければなりません。単独犯が行う主な手口は次の通りです。

① 信号待ちや電車などで開いているかばんから金品を抜き取る。
② かばんなどを刃物で切って金品を抜き取る。
③ 電車のラッシュ時に、押し合いながらポケットやかばんから金品を抜き取る。
④ 通りすがりにぶつかったり、アイスなどをわざとつけて、そちらに気を取られている隙にポケットやかばんから金品を抜き取る。

グループでの主なスリの手口は次の通りです。

① 例えば電車での例。何人かがターゲットの周りを取り囲み、あえて混雑状況を作りかばんやポケットを触られても気づかない状態にする。1人が背後からターゲットを体で押しながらかばんやポケットから金品を盗み取る。
② 1人がターゲットに道を聞くなり自然に話しかける。話に夢中になっている隙にもう1人が背後から近づき、かばんから金品を盗み取る。
③ 署名運動やアンケートをしているグループを装って、ターゲットに近づきそれに気を取られている隙に1人がかばんから金品を盗み取る。

この他に武装グループの手口として武器や催涙スプレーを持って電車内でターゲットを取り囲み、金品を奪い取って見つかったらその武器を使って逃げるという悪質なものもあります。

スリに遭いやすいかばんとその状況

スリの被害に遭う場合多くはかばんから金品を抜き取られます。スリに遭いやすいかばんはまず、チャックなどがないハンドバッグです。チャックなどがなく開けっ放しのバッグは誰でも簡単に金品を抜き取ることができとても危険です。またリュックサックや斜め掛けかばんも意外にスリに狙われやすいかばんとなっています。

体に近い所にあるからと安心しがちですが、リュックや歩いているうちに後ろにいってしまう斜め掛けかばんは、自分の目の届かない死角ができてしまうのでスリに狙われやすくなります。

またスリに遭いやすい状況というのは、日本人が海外に行っただけでスリに遭いやすくなります。日本の治安は世界的に見てもトップクラスで、日本と同じ感覚で外国の街をあるいていると簡単に被害に遭ってしまいます。そのスリ対策や意識の乏しさから外国では日本人観光客が狙われているのです。

日本でのスリに遭いやすい状況というのは混雑している電車の他に、酒などに酔って電車内や駅のベンチで寝てしまうという状況です。特に夜の電車内で寝ている隙に、スリに遭ってしまう事が多くあるので気をつけなければなりません。

スリの事件簿

ここからは実際に起きたスリの事件をご紹介してきます。

① JR総武線の電車内でスリをしたとして39歳の男が逮捕された事件。
午後9時40頃男は総武線の電車内で高校教師の男性のボディーバッグから現金が入った財布を盗みました。警戒中の警察官が男の犯行を確認して、その場で取り押さえ現行犯逮捕されました。男は腕に黒いシャツを巻きそれを幕のように垂らして手元を隠し犯行に及んだそうです。

② JR京浜東北線で女子高生のリュックから財布を盗んだとして39歳の男が逮捕された事件。
午前8時頃京浜東北線の電車内で男は高校2年生の女子生徒が背負っていたリュックから財布を抜き取りました。この男は警察の捜査員の間で女性高生を狙う有名なスリ犯で、この日警戒中の捜査員が駅構内でこの男を発見。被害女性に続いて電車に乗りこんだ男を追い、男が犯行に及んだのを確認して取り押さえました。

③ 東京渋谷駅で起きたスリ事件。
午前11時頃渋谷駅構内で大柄な男が高齢の男性の財布をスリ、それに気づいた男性駅員が男を取り押さえました。すぐに現場に警察官も駆け付けたようです。

以上日本で実際に起きたスリ事件を紹介しましたが、これを見るとスリが身近に感じ、いつ自分の身に降りかかってもおかしくないと思いますよね。次項ではスリに遭わないための対策についてご紹介していきます。

スリに遭わないための防犯対策

上記では日本で起きたスリ事件を紹介しましたが、海外ではさらに多くのスリ事件が発生しています。特にイタリアでは子供の集団スリグループも存在し、その子たちはスリに失敗しても警察に捕まるようなことはないので減ることはないそうです。これらを考えるとやはりスリに遭わないための防犯対策は必須となります。

大金は持ち歩かない

これは1番と対策とも言えます。スリをする犯人の目的はお金です。そしてスリの被害にあって困るのもお金なので、普段から大金を持ち歩かないようにすることは1番にするべき防犯対策と言えるでしょう。

駅や電車内で寝ない

これは日々の疲れや酒に酔って電車内やホームのベンチで寝てしまった時に、スリの被害に遭うことがあります。特に女性の場合は電車の席で寝てしまった時に、痴漢や盗撮にも遭いやすくなるので気を付けましょう。

かばんの対策を徹底する

かばんの対策としてはまず、かばんを体の後ろに持って行かないということです。日本ではリュックを背負ったりかばんを体の後ろに持って行くのは当たり前ですが、海外に行った時には絶対にやめましょう。イタリアのローマでは外国からの旅行者は皆リュックでさえ前に背負っています。またかばんはチャックが付いているものにすることが大切です。開けっ放しで中が丸見えなかばんは、特に海外では「どうぞ盗んでください」と言っているようなものなので絶対に避けましょう。

スマートフォンや音楽に集中しない

ほとんどの人が一歩外に出るとスマートフォンを出してそれに集中したり、イヤホンで音楽を聞きます。これはスリだけでなく外での犯罪や事故に対しての対策として言えることですが、スマートフォンや音楽に集中していると何が起きても気づきにくくなりとても危険です。特に海外ではその隙に貴重品を全て盗まれたという例もありますので気を付けましょう。

まとめ

スリは日本でも多く起きています。スリに遭うと実際にお金や物を失うだけでなく精神的にも大きなダメージがあります。また特に旅行中に被害に遭うと楽しい旅行が一気に悲しみや悔しさのどん底に落ちてしまいますので、万全な対策をして楽しいライフスタイルにしていきましょう。

関連記事

  1. オートロックだけで大丈夫?オートロックと女性向け防犯サービス

  2. 冬のマスクとニット帽には要注意?不審者が紛れ込んでいる可能性があるかも…

  3. ひったくり被害者は女性が圧倒的に多い!その理由は?

  4. 防犯設備士ってどんな資格? どうすれば取れるの?

    防犯設備士とはどんな資格なの?試験費用や取得するまでの流れを解説

  5. 読書の秋にオススメ!これだけは読んでおきたい名作推理小説3選

  6. 市民ベースでできる地域の防犯対策とその効果

  7. 【子ども防犯】子供を守るためにどういう防犯対策が必要なの?気になる疑問にお答えします

  8. 【防犯チェック】簡単チェックで楽しく秋を迎えよう!夏の防犯対策総集編!!!

  9. 【帰省組は特に注意】成人式あとは犯罪にひきこまれる可能性があるかも?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Moly.jp公式メルマガ

↓ Moly.jp公式メルマガです ↓

【防犯ジャーナリスト河合成樹】が最新の人気記事の独自紹介や裏話、お得な防犯グッズのご紹介や緊急防犯対策などを配信します。ぜひ、読者登録をお願いします

※メルマガにご登録していただいた情報は非公開の上、厳重に管理します。詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

人気記事

  1. 実は不審者は目立たない? その特徴とは
PAGE TOP