侵入犯罪の防犯強化!まち全体でおこなう対策とは

7分に1回のペースで発生している侵入犯罪。
本記事では強盗や空き巣など、侵入犯罪への防犯を強化するための対策を紹介していきます。

まちの環境づくりが侵入犯罪の防犯強化

日本は昔、世界で一番安全な国だと言われていました。
江戸時代では鍵を締める文化すらなかったほどです。

現在もその防犯意識の低さだけは続いています。
都市化や核家族化の進行、海外からの窃盗グループの犯行が増えたこと等によって、以前より安全な国とは言えなくなりました。

つまり、防犯意識は低いまま、治安は悪化しているのです。
特に侵入犯罪は毎年7万件以上の被害がでており、時間にすると7分に1回のペースで発生しています。

いつどこで起きてもおかしくない侵入犯罪ですが、その防犯対策として効果的な方法は地域住民で連帯感を示すこと。
これを防犯環境設計といい、侵入犯罪のうち約6割を抑制しているのです。

防犯環境設計とは

防犯環境設計とは、犯罪が発生しにくい環境をそこに住む人達で作り出すこと
それぞれ個人で防犯対策をおこなうことも大切ですが、防犯面を強化するためには地域全体での団結が重要です。

防犯環境設計には4つの要素があり、「1対象物の強化」「2接近の制御」「3監視性の確保」「4領域性の確保」に分けられます。
下記では、それぞれの要素について詳しく解説していきます。

対象物の強化とは

ここで言う対象物とは、ドアや窓など侵入される経路を指します。
ドアや窓の強化ということは、侵入犯罪の手口に対抗した設備に取り替えるということです。

侵入犯罪の犯罪者は人目や声を極端に嫌うため、短時間で侵入できない住宅はターゲットにしません。
あるデータでは侵入までに5分以上かかる住宅は、約7割の犯罪者が諦めるということが分かっています。

ドアや窓の防犯グッズとしては、補助錠の設置や警告アラーム、防犯ガラスフィルムなど様々です。
コチラ(https://www.moly.jp/?p=4419)の記事にまとめていますので、まだ自宅の防犯対策を済ませていない方は是非チェックしてみてください。

接近の制御とは

接近の制御とは、分かりやすく言うとオートロックシステムなどです。
つまり、容易に敷地内や建物に侵入できないようにするという防犯対策を指しています。

フェンスの設置やモニター付きのインターホンなどの他に、脚立など侵入の助けになる道具を見えるところに置かないことも大切です。

監視性の確保とは

監視性の確保とは、監視カメラの設置や住宅の見通しを良くするという対策方法です。
侵入犯罪を企てる犯罪者は人目につくことを嫌うため、死角になる場所を好みます。

庭の樹木や塀によって死角ができていると狙われるリスクが高くなってしまうのです。
植木などは切り落とすなど、道路から見通せる環境にしましょう。

また、防犯カメラやセンサーライトを設置することで、犯罪を抑制することができます。
現在はスマホでカンタンに操作できるタイプの防犯カメラも多く販売されているため、気になる方はチェックしてください。

領域性の確保とは

領域性の確保とは、個人ではなくまち全体での取り組みです。
上記は他の防犯対策としてもよく見聞する方法ですが、まち全体で防犯対策を強化するのはあまり聞いたことがないでしょう。

領域性の確保とは、落書きや放置されたゴミなどの管理状況を改善したり、住民同士挨拶をするなど、積極的に交流するということです。
泥棒は行き交う人達に挨拶をされると、その周辺での犯行を諦めると言われています。

オートロック付きマンションで犯行を繰り返した窃盗犯は、同じ建物内のコミュニケーションの低さを狙っていました。
それだけ、周囲の住人がお互いに無関心な環境は窃盗犯にとって好都合なのです。

防犯環境設計は機会犯罪の防犯強化に有効

防犯環境設計は、侵入罪やひったくり、車上狙いなどのいわゆる「機会犯罪」の防止強化に特に有効です。
機会犯罪とは犯罪が起きる状況、つまり、時間や周囲に人が居たかどうか、見通しの良し悪し、防犯設備の有無など、犯罪がしやすい条件が揃ったタイミングでおこなわれる犯罪行為を言います。

機会犯罪への防犯強化

機会犯罪への防犯強化につながる防犯環境設計。
ここでは、そのなかでも領域性の確保について、詳しくその取り組みを紹介していきます。

① 地域内を常に清潔にする
地域内の秩序は、意識しなければすぐに乱れてしまいます。
たとえば、不法投棄や放置自転車、ポイ捨て、壁や地面の落書きなどです。

これらが放置された状態は、犯罪者からすれば地域に関心がないという判断基準になります。
地域内が清潔であることは、防犯面の強化に繋がるのです。

事実、ニューヨークでは落書き清掃を皮切りに犯罪率が9分の1まで減りました。
これを「割れ窓理論」といい、ガラスが1枚割れるのは大したことではないけれど、それを放置するような地域社会はいずれ凶悪犯罪に繋がるという考えです。

② 地域内での挨拶は習慣化
上記でも紹介しましたが、挨拶を習慣化するべきです。
挨拶を交わして近所同士が顔見知りになることは、それだけでも機会犯罪の防犯強化に繋がります。

また、犯罪者は声をかけられることを極端に嫌がるため、住民どうし挨拶をすることはとても効果のある防犯対策なのです。

③ 接近の制御はやりすぎに注意
防犯環境設計のなかで紹介した接近の制御。
オートロックシステムやモニター付きインターホンによる対応は問題ありませんが、塀で囲むなどの対処法は要注意です。

中に入ってしまえば外部からの死角になる環境は、逆に犯罪者に狙われやすくなります。
防犯性を意識しすぎて外部からの視線を遮断しないように注意してください。

侵入犯罪に対する防犯強化のまとめ

本記事では侵入犯罪の防犯強化について紹介しました。
結論として、安心な暮らしを手にいれるためには、個人だけでなく住民全体での協力が必要です。

つまり、まち全体で防犯対策をおこなう必要があるということ。
この考え方を環境防犯設計といい、「1対象物の強化」「2接近の制御」「3監視性の確保」「4領域性の確保」の4つに分類されています。

1~3はそれぞれ個人でおこなう防犯対策です。
防犯グッズやモニター付きインターホンの導入により、泥棒の侵入を防ぐというシンプルな対策。

そして、4つ目がまち全体での取り組みになります。
個人でおこなう防犯とみんなでおこなう防犯が交差した時、より強い防犯性を発揮するのです。

まずは近隣の方に挨拶をすることから初めてみてはいかがでしょうか。
あなたやあなたの家族を守ることに繋がることを意識して、近隣とのコミュニケーションは大切にしてください。

女性のための完全防犯マニュアルを見る

関連記事

  1. 愛犬と一緒に“わんわんパトロール!”全国に広がる新しいパトロールとは?

  2. 子どもの安全を守る防犯サービスや防犯グッズ!新学期に向けて備えましょう

  3. 夜道で不審者に遭遇!すぐにできる対応とおすすめの防犯グッズ

  4. 子どもの安全を防犯カメラで確保しよう

  5. 空き巣や忍び込みに有効な防犯対策とは

    冬に増加する空き巣や忍び込み被害から家を守る!防犯対策

  6. 犯罪をおかしそうな人物の特徴を見抜いて防犯対策はできる?

  7. セックスの同意は必要?関西の大学生らが、性的同意のチェックリストを作成

  8. 空き巣に狙われやすい防犯性の弱いカギとは?

  9. 地域の防犯サービスとはどんなもの?気になるメリットとその種類とは

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Moly.jp公式メルマガ

↓ Moly.jp公式メルマガです ↓

【防犯ジャーナリスト河合成樹】が最新の人気記事の独自紹介や裏話、お得な防犯グッズのご紹介や緊急防犯対策などを配信します。ぜひ、ご読者登録をお願いします

※メルマガにご登録していただいた情報は非公開の上、厳重に管理します。詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

人気記事

  1. 実は不審者は目立たない? その特徴とは
PAGE TOP