【要警戒】季節関係ナシ!変質者の特徴とは?

変質者は、開放感のある夏場に多い印象がありますが、その他の季節には全く出ないのでしょうか。ここでは、変質者と季節の関係、そして、行為に及ぶ場所や対策について見ていきたいと思います。

■変質者とは

「変質者が出た。」

こういうと下半身を露出して、他人に見せつけるような行動をとる人物をイメージしますね。
このような行為は、「公然わいせつ」と呼ばれるものですが、この公然わいせつを行う者のみを変質者というのでしょうか。

改めて、犯罪に関する「変質者」について確認してみました。
「変質者」とは、「性犯罪」者を非難するときや、ストーカーなど防犯の観点から語るときの蔑称とされています。(国語的には「異常者、変わり者」という意味。)

また、「性犯罪」とは「強制性交(レイプ)」、「痴漢」などの犯罪行為をいいます。
※「強姦罪」は「強制性交等」と罪名が変更され、内容も若干変更があります。

一方の「公然わいせつ」ですが、強制性交や強制わいせつに比べて直接的な被害は少ないものの、不快で許し難く、場合によって強制性交等に発展する可能性もあるため、触れておく必要があります。

これら「性犯罪」である「強制性交等」や「強制わいせつ」あるいは、「公然わいせつ」を行う者が「変質者」であるということになります。

なお、警察等による情報では「変質者」という表現は少なく、通常、「不審者」という表現で発信されています。完全には一致しないものの、変質者ではない不審者が、変質者に変わることも十分にあるため、以降は、不審者も含めて記載したいと思います。

■変質者に季節は関係ナシ?

木の芽時、暑さで開放的になる夏場。
木の芽時というのは、春先の寒暖差のある時期、木の芽が息吹くころになると精神的に不安定になり、変質者も増えると考えられています。

また、開放的な夏を迎え、公然わいせつなどを行う変質者が増加すると考えられています。
確かに、このように考えることも不思議ではありませんが、実際にはどうでしょうか。

警視庁によるデータ(警視庁の統計、刑法犯の罪種別認知件数(月別)で確認してみましょう。

変質者に関わる罪種として「強制性交等」、「強制わいせつ」「公然わいせつ」を取り上げます。

警視庁の統計刑法犯の罪種別認知件数(月別)より

「強制性交等」については、過去3年分のデータからは、夏場にピークを迎える年もありますが、平成28年では9月がピークとなっています。このことより季節との相関関係有りとすることは難しく、また、どの季節においても一定数以上の「強制性交等」が発生しており、通年で注意する必要があると思われます。

警視庁の統計刑法犯の罪種別認知件数(月別)より

続いて、「強制わいせつ」についてです。
具体的には、暴行や脅迫により、同意なく、キスしたり、相手の胸や陰部を触ったりする行為のことです。
認知件数は、夏場をピークにした山型のグラフになっており、開放的な夏場に多いと一応は言えますが、やはり季節に関係なく一定数以上発生しています。

警視庁の統計刑法犯の罪種別認知件数(月別)より

最後に、「公然わいせつ」です。
該当する行為として具体的には、自らの陰部を見せたり、ピンクチラシなどを頒布する行為などのことです。
イメージとして夏場にピークがありそうですが、こちらも統計的には、平成28年には5月にピークを迎えるなど、傾向があるとは言い難いでしょう。

※近年は猛暑日が多いことや豪雨などの夏場の気象状況が不安定なことが影響しているのかもしれません。

防犯上の観点からは、変質者は季節に関係なく出没すると考えた方が賢明です。

■外だけじゃない?変質者の居場所とは

これらの犯罪の発生場所を確認しましょう。

警視庁による場所別発生状況のデータでは、「強制性交等」は、中高層住宅24.9%、その他の住宅20.8%、一戸建て住宅2.3%で合計すると全体の48%を占め、また、ホテル・ラブホテル等でも18.5%となり、屋内で多発していることがわかります。
※なお、ここに言う「中高層住宅」は、4階建て以上の建物であり、「その他の住宅」は一戸建て住宅、中高層住宅以外の3階建ての住宅及びテラスハウスなどが含まれます。

「強制性交等」の場所別発生状況

警視庁HP「こんな時間、場所がねらわれる」より引用
H29年のデータ

次に「強制わいせつ」の場所別発生状況のデータですが、道路上・公園31.4%、電車内15.5%と、屋外での発生が多い状況となっています。ただし、中高層住宅、その他の住宅、一戸建て住宅を合わせると27.7%を占め、屋内でもかなり発生していることがわかります。

「強制わいせつ」の場所別発生状況

警視庁HP「こんな時間、場所がねらわれる」より引用
H29年のデータ

また、「公然わいせつ」は不特定多数の者の目に触れるような場所ということで、一般的には道路、公園、駅等の公の場所や施設でわいせつな行為をする場合が該当します。このため、屋外ばかりでなく、屋内でも発生する場合があることになります。

以上から、変質者は他人の住宅など屋内において強制性交や強制わいせつを行い、また、駅や商業施設、ホテル等の公共施設で公然わいせつを行います。
つまり変質者は屋外、屋内いずれの場所にも居ると考えた方がよいと思います。

■変質者に遭ったときの対処法は?

まず、変質者(不審者)の特徴をあげてみましょう。
特徴その1・・・挙動不審。周囲の様子をキョロキョロ伺っている。
特徴その2・・・家や部屋の中の様子をのぞき込んでいる。
特徴その3・・・帰宅までの途中の女性や子どもを尾行したり、声をかけたりする。
特徴その4・・・路肩や駐車場に車を止めて、通行人をじっと眺める。
特徴その5・・・公園のベンチで長時間、周辺の住宅や子どもの様子をうかがう。
特徴その6・・・サングラス、マスクを着用し、顔の露出を少なくしている。

もし上記のような特徴をもった変質者(不審者)に会ってしまったときの対応としては、どのようなものが考えられるでしょうか。

1.大声をあげる
変質者に出会ってしまったら、大声で助けを求めましょう。
そして、公共機関やお店など安全な場所に逃げましょう。

2.防犯ブザーを鳴らす
実際には、恐怖や驚きで、大声が出ない可能性があります。
このような場合に備えて、防犯ブザーを携帯し、被害に遭いそうになったら直ぐに鳴らせるようにしておきましょう。

3.声をかけられた場合は、距離をとる
不審者に声をかけられたら、その不審者から手が届かない距離を保って対応しましょう。

4.警察に連絡、届出
直ぐに、警察に通報し、助けを求めましょう。
その際、変質者(不審者)の体格など体の特徴、服装の特徴、言葉使いや所持品の特徴などをできる限り具体的に伝えましょう。

また、最悪にも被害に遭ってしまった場合、同様の被害者を出さないためにも、勇気を出して届出ましょう。

5.護身術を身に着ける
いざという時のために護身術を身につけましょう。
警察によっては、護身術教室を開催しています。
是非、参加してみてはいかがでしょうか。

■まとめ

変質者(不審者)は季節に関係なく、また、道路などの屋外だけでなく屋内でも出没します。
変質者(不審者)に出遭ってしまったら、大声を上げる、防犯ブザーを鳴らす、警察に通報、護身術などで対応しましょう。

女性のための完全防犯マニュアル

関連記事

  1. こんなお返しには要注意? ホワイトデーに潜むストーカー被害

  2. 海外旅行に行く人必見。スリにあわないバッグと対策で楽しい旅行を!

  3. アプリで防犯対策

    【活用】防犯対策にアプリをダウンロードしてみよう!また防犯アプリの基本的なことについて紹介

  4. 【セクハラ】青春よりも「性春」を味わいたい?セクハラ常習顧問

  5. 市販の盗聴探知機に効果はあるの?おすすめの盗聴器探知機もご紹介

  6. 泥棒退治には「録画中」の文言が1番効果的!?被害に防ぐためにすぐにできることとは

  7. あなたの対応が逮捕のカギ?振り込め詐欺の相談先を紹介!

  8. 増加する介護施設での虐待やトラブル。防犯カメラはトラブルの抑止になるのか?

  9. 3月12日は財布の日! 財布を知ればスリの防犯対策になる?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Moly.jp公式メルマガ

↓ Moly.jp公式メルマガです ↓

【防犯ジャーナリスト河合成樹】が最新の人気記事の独自紹介や裏話、お得な防犯グッズのご紹介や緊急防犯対策などを配信します。ぜひ、読者登録をお願いします

※メルマガにご登録していただいた情報は非公開の上、厳重に管理します。詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

人気記事

  1. 実は不審者は目立たない? その特徴とは
PAGE TOP