【知っ得】「子ども110番の家」になる条件は?実は子ども110番の家によるトラブルも増えている?

みなさん「110番の家」ってどんなものかご存じですか?子どもが犯罪の被害に遭ったり遭いそうになったりしたときに、助けを求める場所です。でも、どんな場所が認められていて、全国でどのくらいあるのかまではわからないですよね?
そこで今回は、「110番の家」の詳しい活動内容や設置数、認められる条件、そして最近増えてきているトラブルについてご紹介していきます。

110番の家とは?

110番の家とは、子どもが誘拐や暴力、痴漢など何らかの犯罪被害に遭った、または遭いそうになったと助けを求めてきたときに子どもを保護するとともに、警察や学校、家庭など関係者に連絡をするボランティア活動のことをいいます。

110番の家ができた経緯

110番の家ができたのは、子どもが誘拐や殺害される事件が相次いで発生したことがきっかけです。このような事件が起きないためにと、2005年6月に犯罪対策閣僚会議で「地域ぐるみで行う子どもの安全確保」が議論されました。そして同年11月以降、警察や教育関係者、保護者らボランティアによって活動が始まりました。

活動内容

110番の家の主な活動内容は以下の通りです。
・犯罪被害に遭った、または遭いそうになって助けを求めてきた子どもを保護する
・事件や事故が発生したときに警察や学校、家庭など関係者に連絡する
・日常生活において、近所に子どたちが被害に遭いそうな危険な場所を見つけたら報告する

活動する上での注意事項

110番の家として活動する上で、いくつか注意事項を挙げています。それがこちらです。
・子どものプライバシーを尊重し、秘密を守る
・助けを求めてきた子どもがたとえ顔見知りだとしても、その内容を周囲の人に話さない
・子どもの立場に立って思いやりのある対応を心がける
・自分自身が犯人(不審者)に立ち向かおうとはしない

助けを求められたときの流れ

それでは実際に助けを求められたときの流れを見ていきましょう。
①子どもが助けを求めてきた
②まずは自分が落ち着く
③子どもを落ち着かせる
④子どもから話を聞く
⑤110番通報する
⑥警察が到着するまで待つ

聞く内容は各地域で聞き取りシートというものを用意しているので、それを元に話を聞いていきます。

聞き取りをするときのポイントは
・子どもが落ち着けるように静かな場所で話を聞く
・イスに座ってもらうなどして子どもと同じ目線で話す
・子どもの体調にも気を配る
・子どもの参考になるように具体的な例を挙げて尋ねる
・子どもにわかりやすくゆっくりと話す
・強い口調は控える
・無理に答えを聞かない

です。
そして、通報するときには「110番の家」であることを告げて、通報者の氏名や住所を伝え、聞き取った内容を順番に話すようにしましょう。

全国でどのくらい設置されているのか?

日本全国にはどのくらい110番の家があるのでしょうか。警察庁によると110番の家の設置数は、2013年末で191万5000カ所、2016年末には176万6000カ所で、減少傾向にあることがわかりました。
人口の減少や学校の統廃合による通学路の見直しで更新されないといったものが、減少の原因だといわれています。110番の家の運営は地域によって異なりますが、学校やPTA、教育委員会、各市町村の青少年課などが行なっていて、運営方法にも多少課題があるようです。

どういった場所が110番の家になるのか?

運営が各地域で異なるように、110番の家として承認される条件も地域によって異なります。ですが、基本的には大体同じ条件が挙げられているようです。
・幼稚園や保育園、小中学校の通学路や遊び場周辺に住んでいる
・昼間、在宅していることが多い
・110番の家の目的や任務に賛同している

この他にもいくつか挙げられていますが、これは各地域によって異なるので、もし協力したいというのであれば一度お近くの学校や教育委員会、市町村に問い合わせてください。

企業として110番の家に協力している代表的なものは、コンビニやスーパー、ガソリンスタンド、バスの営業所、そしてタクシーなど110番の車と呼ばれるものもあるようです。

110番の家を知ってもらうための取り組み

全国では子どもたちに110番の家を理解してもらうため、様々な取組を行っています。
・110番の家ウォークラリー
・110番の家の疑似体験防犯訓練
・子どもたち自身が新たに探す110番の家

実際に助けを求めようとしても、知らない人の家に入るのは難しいです。それにどんな人がそこに住んでいるのかもわかりません。そこで、110番の家の人と子どもたちを繋げる活動が行われているのです。

しかし、その一方で110番の家を巡るトラブルや課題が起きています。
ある地域ではマンションに協力を要請し、引き受けてもらいました。しかし、そのマンションはオートロック機能があったり、管理人が常に在中しているわけではなかったりと、110番の家としての機能が成り立たないという問題が出ているのです。それ以外にも、110番の家を子どもの託児所として利用するケースもあります。
110番の家として本来の目的で動けるように、運営方法や利用方法はきちんと理解しましょう。

まとめ

110番の家はボランティアで成り立っています。110番の家が今後も活動できるように、まずはご家庭で110番の家について話してみてはいかがでしょうか。そして、いざというときに駆け込めるように、近所の110番の家を知っておきましょう。

執筆者:Moly編集部

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