男性の性犯罪に対する意識は女性と真逆!? その実態を解説!

  1. 犯罪種別

皆さんは、性犯罪の考えが男性と女性で違うって知っていましたか? 今回は痴漢被害ワースト1位の埼玉県、そして女性への暴力撲滅に取り組むホワイトリボンキャンペーンジャパンの活動内容から、性犯罪に対する男性の意識を解説していきます。

ホワイトリボンキャンペーンジャパンとは?

ホワイトリボンキャンペーンジャパンとは、男性たちが主体となって行う、女性に対する暴力撲滅を目指す団体のことです。1991年にカナダで始まりました。日本は2012年に神戸で始まり、現在は50カ国以上に広がっています。
活動内容としては、女性への暴力に沈黙せず、対等な相手として尊重する「フェアメン」を増やすことを目的に全国各地で活動をしています。

始まったきっかけ

ホワイトリボンキャンペーンジャパンが始まったのは、1989年に起きた「モントリオール理工科大学虐殺事件」がきっかけです。大学にライフル銃とナイフを持った男が侵入。男は女性の権利拡張反対を叫びながら、女子学生ばかりを狙って28人を襲撃、14人を殺害、14人に怪我を負わせた後、自殺しました。
事件の1年後に公開された男の手記には、自分の人生がうまくいかなかったのは、女性の権利拡張が原因で、殺したいと願った女性の名前が19人書かれていたのです。

この事件はカナダ国内に大きなショックを与え、世界中に女性蔑視の深刻さを知らしめました。事件の2年後、カナダの国会は事件が起こった12月6日を「女性に対する暴力への追悼と行動のための国家的記念日」に定めました。

同年、この事件を重く受け止めた3人のカナダ人男性、マイケル・カウフマン、ジャック・レイトン、ロン・スルーザーは、「自分たち男性こそ、女性への暴力に反対の声を上げる責任がある」として、立ち上がりました。その後彼らは、カナダ各地の男性賛同者とともに「ホワイトリボンキャンペーン基本原則の声明」を掲げます。これをきっかけに、11月25日(国連が定めた「女性に対する暴力撲滅の国際デー」)から、事件の日付までの期間、ホワイトリボンキャンペーンが行われるようになりました。

ホワイトリボンキャンペーンジャパンの目的
ホワイトリボンキャンペーンジャパンは、活動目的として以下のことを掲げています。
①決して暴力を振るわないことを誓う
②女性への暴力は社会全体で解決すべき問題であることを理解する
③女性への暴力をなくすために責任をもって行動する
④女性への暴力をなくすために活動している女性たちの力になる
⑤上記1~4を実行する男性を増やしていく=フェアメン

さらに、フェアメンになるための3ヵ条も掲げています。
フェアメン3ヶ条
①耳を傾ける
②暴力に訴えない
③相手も自分も大切にする

痴漢被害ワースト1位埼玉県が取り組む「メンズプロジェクト講座」

埼玉県は他都県への通勤、通学者が多く、その時間も長いことから、電車内での痴漢被害が多いといわれています。そこで、痴漢をなくし、男性にも女性にも安心安全に日常を過ごしてもらうために何が必要か。加害男性の実態から痴漢撲滅への道筋を探る、メンズプロジェクト講座「男同士が語る どうしたら痴漢をなくせるのか~痴漢撲滅に向けた埼玉からの発信~」が開かれました
講座は第1部と第2部で構成され、第1部では精神保健福祉士・社会福祉士で『男が痴漢になる理由』の著者でもある斉藤章佳さんが、「なぜ男は痴漢になるのか」をテーマに講演を行いました。そして第2部では斉藤章佳さんと、ライターの武田砂鉄さんが、「男同士が語る どうしたら痴漢をなくせるか」をテーマに対談しました。

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痴漢になる人の特徴

斉藤さんは東京都内のクリニックに勤務しています。2004年に奈良市で起きた小学1年女児が誘拐・殺害された事件を機に、性犯罪の常習者2000人以上カウンセリングしてきました。痴漢になる人は世間では「性欲が強い人」と思われがちですが、その質問を加害者にするとほとんどの人がNOと答えるそうです。
痴漢をする本当の理由は
・ストレスがたまっていたから
・支配欲
・相手をいじめる感覚に優越感や達成感を感じたから
・レジャー感覚、レベルアップしていく感覚がある

といったもので、会社や家庭でのストレスのはけ口に、自分よりも弱い人を征服したがります。実際、痴漢をした人の6割が四大卒や妻子持ち、サラリーマンという、ごく普通の人でした。つまり、誰でも痴漢の加害者になる可能性があるということです。

痴漢のターゲットになりやすいのは
・警察に訴えなさそうな人
・泣き寝入りしそうな人

比較的、消極的で控えめそうな人を狙います。特に女子学生は制服=逆らわない、反抗してこないというイメージが強く狙われやすいです。

性犯罪に対する男性の考え

日本は男尊女卑や女性蔑視の価値観が根強く、その価値観のモデルとなっているのが両親です。父親が亭主関白で日常的に母親を罵倒するような姿を見ていれば、その子どもは将来女性の人権を軽視する大人に育つ可能性があります。
性犯罪では男性が女性をどのように捉えているかが重要で、謝罪をすれば許されるものだと考えている人が多いです。男性にとって謝罪をして許されれば、それで終わりなのです。しかし被害者である女性は、その後も苦しみます。以前のように電車にの乗れなくなったり、夜に出掛けることができなくなったり…。女性は謝罪後も、1日うち数分でいいから被害者のことを考えてほしいと望んでいます。被害者は永遠に苦しんでいることに気づいてほしいのです。
この加害者と被害者の考えが交わらない限り、完全に性犯罪がなくなることはないでしょう。

<>h2まとめ

埼玉県のように男性が参加する性犯罪の講座は、女性が何を考えているのかを知ってもらえる貴重な機会です。全国にこの活動が広まっていくことを願います。

執筆者:Moly編集部

女性のための完全防犯マニュアル

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