振り込め詐欺や特殊詐欺、英語では何と言うの?

近年問題となっている振り込め詐欺。いわゆる「特殊詐欺」として警察が警戒を強めており、検挙数も上がってきていますが、被害に遭う人は増えています。

被害者の多くは高齢者であるというのも問題視すべきです。弱者を狙った悪質な犯罪であり、許せざる行為です。

そんな振り込め詐欺に関して、ここではその英語表現などを紹介していきます。

振り込め詐欺を英語で表現

実は、振り込め詐欺は海外でも問題視されています。海外の新聞やニュースでは「ore-ore sagi」などと表現される事もあるほど、この犯罪は浸透しているようです。

振り込め詐欺は一般的に電話を介しておこなわれることから、「Telephone scam」と呼ばれることが一般的。Scam(発音:スキャム、スカム)とは「詐欺:騙すこと」の意味を持つ名詞です。

ちなみに「オレオレ詐欺」という犯罪がありますが、こちらの英訳も上記と同じと考えて問題ありません。オレオレ詐欺も振り込め詐欺も電話による犯罪ゆえ、「Telephone scam」と訳せるからです。

これらの他、「break transfer/scam」「billing fraud」などの表現もあります。要するにかっちりあてはまる訳語がないため、何通りもの表現方法ができるわけです。

「電話で」「高齢者を」「騙して」「金銭を奪う」などのニュアンスが出ていれば、基本的にどんな単語を用いても構いません。

では「詐欺に遭う」はどう表現するのでしょうか。

「私は詐欺に引っ掛かってしまった」と言う場合は、「I fell for a scam.」「I was defrauded/cheated/tricked.」などとします。

アメリカやカナダ、イギリスなどで不幸にも振り込め詐欺に遭ってしまった時、現地警察に以上のように説明すれば伝わります。

振り込め詐欺はいつから存在するか

はっきりしたことは分かりませんが、どうやら2003年頃にはすでに今と同様の手口による犯罪が起きていたようです。ちなみにその翌年、警察が「振り込め詐欺」と命名しました。

1990年代にも一応は存在していたそうですが、当時の手口としては、犯罪者集団が暴力団などから名簿を入手するか、個人情報金利の甘い企業から安価で買い取るかなどしていたそう。今ほど個人情報に対する社会の目が厳しくなかったため、誰でも容易に他人の情報を入手できたことが深く関係しています。

2003年を基準としても、実に約15年もの間、この手の犯罪は日本全国で発生し、今もなお被害者を出し続けていることに。今後なくなることはおそらくないでしょうから、高齢者にとって非常に不安です。もちろん、離れて暮らす子供にとっても人ごとではありません。

ところで、英語圏やドイツ語圏などでこの言葉が認知されるようになった時期はさすがに不明ですが、日本とそう変わらないのではないでしょうか。時代や国籍は違っても、犯罪者の考えることは同じです。しかも容易には警察に特定されないよう拠点を海外に置くなど非常に巧妙です。

海外に拠点を置く犯罪グループ

振り込め詐欺を始めとする特殊詐欺の多くは、外国が拠点になっているケースが目立ちます。主犯格は日本人の場合と外国人の場合がありますが、彼らが支持を与えるのは10代~20代の若者たち(いわゆる出し子・受け子と呼ばれる存在)。

リーダー格は海外にいて実動部隊に支持を出すだけ。仮に受け子が逮捕されても、リーダー格は海外にいるため容易に見つかりません。足が付かないよう拠点を点々と変えることもあるようです。

本部の人間はどのようにして高齢者の情報を知るかと言うと、リストを売りさばく業者から個人情報を買い取ります。氏名、住所、電話番号、家族構成、趣味や嗜好、場合によっては預貯金額までが記載されている「貴重な」情報源として、悪質業者間で取引されていると言われます。

彼らの目的は「お金のある高齢者から1円でも多く巻き上げる」こと。血も涙もありません。「うまい儲け話がある」「我が子が事件・事故に巻き込まれてしまった」などと言われて信じてしまう高齢者は、彼らにとっては「カモ」同然なのです。

各国で振り込め詐欺関連の犯罪が発生している

振り込め詐欺は日本国内だけの話ではありません。アメリカでは、孫を装い祖父母に電話をかけてくる手口が相次いでいます。日本と違いSNSを利用する高齢者が多いため、家族の氏名や近況を調べる犯罪集団が多いとのこと。

またスイスやドイツでは、高齢者の電話番号を電話帳から探し出し、孫と偽って電話をかける手口が一般的。ただ、この手の犯罪に対し高齢者の意識が比較的高いことから、近年は被害が減少傾向にあると言われます。

韓国や中国では高齢者を狙うのではなく、一般市民をターゲットにお金を要求する犯罪が主流。警察や裁判所などを騙り海外から電話をかけるケースが多いです。「○○の罪で起訴されたから、逮捕されたくなければすぐに送金しろ」などと危機感をあおるそうです。

国は違えど標的になるのは高齢者。判断力が低下しているところにつけこむため悪質です。離れて暮らす近親者を騙るのも常とう手段。長期間連絡を取り合っていない身内からある時「今すぐにお金が必要になった」と言われれば、親や祖父母としては無条件に信じ込んでしまいます。

ロマンス詐欺に注意

振り込め詐欺の一種として問題化している「ロマンス詐欺」。海外の詐欺師によって多くの日本人女性が被害を受けました。

主にインターネット上の交流サイトで知り合った海外の相手を騙し、お金を送金させるのが手口。恋人や結婚相手になったかのように振舞ったり、同情を誘ったりするのが特徴です。

1年以上などある程度長期にわたって関係を築き、相手がすべての金銭を送金したところでぱったり連絡がつかなくなるそう。そこで初めて自分が騙されていたと築くケースが多いとされます。

「君と結婚したい」「実は不治の病にかかっていて」「親が病気で助からないかも」などと言葉巧みに相手を誘導し、場合によってはそれらしい画像を送ったり、近々日本に行くなどと言ってパスポートを見せたりすることも。ここまでされれば信じざるを得ないと言う状況を作るあたり、非常に手が込んでいて悪質です。

被害額に関しては、ある例では500万、また別の例では2700万、またまた違う例では5700万と極めて高額。不審だと思いながらもそのまま送金してしまった被害者も少なくありません。

現状では、だまし取られた金銭を全額取り返す術はなし。完全に泣き寝入りです。騙される方が悪いと言う人がいるかもしれませんが、犯人は相手の心理をうまく操っているあたり、いつ誰がひっかかってもおかしくないでしょう。

振り込め詐欺と異なりロマンス詐欺の被害者は40代や50代などが目立ちます。働き盛りの年代がターゲットにされるのが振り込め詐欺との大きな違いでしょう。

だからと言って高齢者が安全と言うことではありません。お金持ちの高齢者は多いですから、それを見込んでコンタクトをとる犯罪者もいるでしょう。

普段からインターネットを利用し、ある程度英語やドイツ語など外国語ができる人は、ロマンス詐欺犯に目を着けられる恐れがあると言えます。「友達申請」があったらブロックしてしまっても良いでしょう。見知らぬ相手、しかも外国人ともなれば警戒してしまいます。

まとめ

振り込め詐欺は依然としてなくなりません。今後さらに巧妙化し、それに伴い被害者も増えていくと予想されます。莫大なお金を騙し取られた揚句1円も返ってこなければ、ショックも大きいし場合によっては生活できなくなってしまいます。

お金目的の犯罪者は「いかに相手を騙せる」かを重視しています。ニュースなどを見聞きいしてこの手の犯罪に敏感になり、不審な事態に遭遇した際は誰かに相談する必要があります。

執筆者:Moly編集部

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