【ニュース】自ら胸を触らせても、迷惑防止条例違反になるの!?

2018年8月9日

昨日、とても目を引くニュースがありました。
ユーチューバーが広告収入を増やしたいという理由で、渋谷駅のハチ公前で「フリーおっぱい」と書かれたボードを持ち、行き交う人に胸を触らせたとして書類送検されたというニュースです。しかも、胸を触らせた女性はなんと女子高生でした。

東京・渋谷のハチ公前広場で通行人に胸を触らせたとして、警視庁生活安全特別捜査隊は12日、千葉県船橋市の高校1年の女子生徒(16)ら3人を東京都迷惑防止条例違反(卑わいな言動)容疑で書類送検した。

 

胸を触られたのではなく、自ら触らせたこの行為、なぜ書類送検されたのでしょうか?罪状は、東京都迷惑防止条例違反の卑猥な言動に当たる容疑でした。衣服の上から胸を自ら触らせる行為で、迷惑防止条例違反に当たるということに驚きませんでしたか?

今回はこのニュースを元に、迷惑防止条例とは何か、そしてどのような行為が迷惑防止条例違反に当てはあるのかを見ていきましょう。

<迷惑防止条例とは>

迷惑防止条例(めいわくぼうしじょうれい)とは、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等を防止し、もって住民生活の平穏を保持することを目的とする、日本の条例の総称である。

現在では47すべての都道府県および一部市町村に、「迷惑防止条例」あるいは「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」などの名称で定められている

Wikipediaより引用

<迷惑防止条例違反にあたる“卑猥な言動”とは>

それでは、今回の渋谷駅のハチ公前で起きた「フリーおっぱい」と書かれたボード持って書類送検されることになった“卑猥な言動”とはどういったことをいうのでしょうか。

今回は東京都の「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」で見てきたいと思います。

自らの胸を触らせた「フリーおっぱい」という行為は、公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の、第5条にあたると考えられます。

粗暴行為(ぐれん隊行為等)の禁止
第5条 何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であつて、次の行為をしてはならない。

第1項

(1)公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人の身体に触れること。

(2)公衆便所、公衆浴場、公衆が使用することができる更衣室その他公衆が通常衣服の全部若しくは一部を着けない状態でいる場所又は公共の場所若くしは公共の乗物において、人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若くしは設置すること。

(3)前2号に掲げるもののほか、人に対し、公共の場所又は公共の乗物に

おいて、卑猥な言動をすること。

警視庁 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等に防止に関する条例  より引用

上記の文から、他人に触られたのではなく、自ら胸を触らせるといった行為が卑猥な言動にあたるということがわかります。

では、この“卑猥な言動”によって書類送検をされた場合は、どのような罰則になるのでしょうか。第5条をみながら見てみましょう。

第5条の第1項の規定に違反した場合は、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されます。また、第1項の(2)にあたる部分で、違反して撮影をした人は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されます。

つまり、今回取り上げた「フリーおっぱい」は、卑猥な言動だけでなく、YouTubeでその動画を流そうと撮影をしていたので、罰則として上記の両方にあたると考えられます。

<迷惑防止条例は全国共通なの?>

迷惑防止条例は、全国で統一されているわけではなく、各都道府県や市町村で定められているため、名称も違えば、罪状や罰則も各々で違います。 

そのため、今回取り上げた「フリーおっぱい」の場合は渋谷で起きたので東京都の公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」で罰則されますが、これが神奈川県で起きた場合は「神奈川県迷惑行為防止条例」に則って罰則されます。

では、取り上げたニュースを元に都道府県別での罰則の違いを見てみましょう。
迷惑防止条例違反の“卑猥な言動”において、

東京都
違反した場合:6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金
常習の場合:1年以下の懲役又は100円以下の罰金 

神奈川県
違反した場合:1年以下の懲役又は50万円以下の罰金
常習の場合:2年以下の懲役又は100万円以下の罰金

このように、同じ罪状でも神奈川県の迷惑防止条例のほうが罰則が厳しくなっていることがわかります。

<まとめ>

いかがでしたか?
今回は実際に起きたニュースを元に「迷惑防止条例」というものがどのようなものなのかを簡単に見ていきました。

他人から嫌な行為をされた場合でなくとも、迷惑防止条例に違反に該当するということが、このニュースでわかりました。もしかしたら、この書類送検されたユーチューバーたちも、自分たちが捕まるとは思っていなかったかもしれません。

どのような条例が各都道府県であるのか、今後もMolyでぜひ取り上げていきたいと思います!