盗撮やのぞきは常習化しやすい?性依存症者が初診にかかるまでの時間とは。

世論では「性犯罪の厳罰化を」といった声が多いです。実際に2017年7月には刑法改正により、性犯罪に関して懲役刑の下限を引き上げるなどの措置がとられました。一方で、依存症という側面のある性犯罪は、刑法の厳罰化の効果が薄いのではないかという指摘もあります。

今回は毎日新聞に掲載されていた記事から、依存症患者の治療をしている医師が語る、性依存症のリアルについての記事をご紹介します。

毎日新聞によると、

盗撮やのぞき 高学歴の男性多く、常習化

盗撮やのぞきで性依存症の外来診療を受診した患者の多くは高学歴の男性で、初診までに平均約1000回盗撮を繰り返している--。性依存症の治療を受けている患者を対象とした調査で、盗撮の加害者像が浮かび上がった。国内では盗撮の加害者に関する調査はほとんどなく、常習化している実態が初めて明らかになった。

※続きは毎日新聞のページにてお読みください。
出典:毎日新聞

この記事を読んでいただくと、1人の性犯罪者が治療にこぎつけるまでに、被害者は延べ人数で1000人以上いることが分かります。

初めて盗撮などの犯罪を犯してから治療に至るまで平均して7年かかるということもあり、いかに盗撮などの性犯罪が常習化しやすいものなのかを物語っています。

この記事を読んでみて、確かに性犯罪の厳罰化が被害減少に効果的なのかは疑問に思います。どちらかというと、「悪いことだと理解しているのに自分の力では止められないし、相談もできない」というこの状況を改善することが必要なのではないでしょうか。

今回取り上げた毎日新聞の記事では、榎本クリニックという性依存症治療に取り組む医療機関の医師にインタビューをしています。私は、このような医療機関にかかるための意思決定がよりスムーズになることが性犯罪の減少に最も効果的だと思います。例えば性犯罪で捕まった人には強制的に治療プログラムを受けさせるようにする法律(もしくは条例)を設けるなど、刑の厳罰化よりも治療の強制化を推進することによって再犯を防ぐことが重要なのではないでしょうか。

 

刑罰を優先するか、治療を優先するか。盗撮や痴漢などは罰金刑か有期刑ですので、いつかは必ず社会復帰のタイミングが訪れます。「ずっと刑務所に入れておけばいい」など感情的な意見を持つよりも、どうしたら加害者が再犯をせずに社会復帰を果たせるのか、私たち一般人も考え方を変えていく必要があるのかもしれません。

 

Moly.jpでは、元加害者インタビューで30年にわたって痴漢を繰り返していた方のインタビューを掲載しています。この方は自ら更生に意欲的に取り組むまでに、実に3万人ほどの被害者を生み出してしまったというお話をしてくださいました。ぜひ、ご一読ください。

 

また、性犯罪は再犯が多く常習性があるとはいえ、加害者のターゲットにならないようにしっかりと対策をすることは可能です。「女性のための完全防犯マニュアル」では、痴漢や盗撮をはじめとする性犯罪の被害に遭わないようにするための対策をご紹介しています。こちらも合わせて読んでみてください。