「アフターピルを譲ります!」SNS上で広がるやり取りから見る、性教育の必要性

2018年12月8日

Moly.jpをお読みになっている女性のみなさん、みなさんはアフターピルを利用したことはありますか?また、利用したことがある人は、どこでアフターピルを手に入れましたか?

利用したことがある人の多くは、病院で診断をしてもらいアフターピルを手に入れたかと思います。日本では本来、アフターピルは医師の診断のもと処方してもらえる薬となっていますが、いま問題になっているのは、診断を受けないと処方してもらえない薬が、SNS上のやり取りで手に入れられるということです。

本日は、女性にとってとても身近であるアフターピルについての記事をご紹介します。

アフターピル(緊急避妊薬)、譲ります!?

「コンドームが途中で外れちゃった」
「着けたくないっていうお願いを断り切れなかった」
そんなとき、比較的高い確率で妊娠を防ぐ「アフターピル」。国内では医療機関での処方が必要とされる薬です。しかし、SNSを介して安い“アフターピル”が野放しで広がっているといいます。何が起きているのか、取材しました。
(ネットワーク報道部記者 高橋大地)

えっ!SNSでアフタピルがえる?

「アフターピルあります。即日発送いたします。速達可能です」
「使用しなくなったアフターピルあります。DMでお話うかがいます。1個限定です」

ツイッターで「アフターピル」「緊急避妊薬」と検索をすると、こうしたツイートが次々と見つかります。

ツイートをしている人と直接やり取りをして配送や手渡しをしてもらうものや、ツイート内のURLをクリックすると医薬品の輸入代行業者のサイトにつながるものなどさまざまです。

こうした中でアフターピルを求める書き込みはいくつもありました。

 

(NHK NEWS WEB「アフターピル(緊急避妊薬)、譲ります!?」より引用。続きはこちらでお読みください。)

アフターピルは緊急避妊薬として利用されます。性行為から72時間以内に服用します。早く服用すればするほど、効果は高いとされています。しかし、避妊の効果が高い分、その費用も高く、約15,000円〜20,000円かかります。

医師の診断が必要かつ、72時間以内という制限、そして一回15,000円〜といった点から、直接診察に行くことを躊躇う人も多いです。ましてや、中高生がアフターピルを服用しなければいけない事態に遭遇したとき、人目を気にした彼女たちは大人の女性よりも受診がしづらいということは、容易に考えられます。

そういった面を利用した販売方法が、SNS上での販売に繋がっているのではないでしょうか。TwitterなどのSNSは不特定多数の人と簡単にやり取りができます。しかも、知らない人なら自分が薬を買ったことが他の人に知られることもありませんし、本人からしたら安心する材料のひとつかもしれません。

このアフターピルのSNS上での譲り受けについては、医師の診断がないということも問題ではありますが、その薬の成分が果たして本当に緊急避妊の効果があるのかといったことも問題です。見ず知らずの人から渡された薬が、本当に自分が求めているものなのか。安くて、そして人目につかず手に入れられたとしても、それが全く別の薬もしくはとても副作用の強いものが含まれていたら…。

上記の記事によると、SNS上でやり取りされているアフターピルの多くは、パッケージが日本語ではなく、海外表記のものであると述べられています。海外製のアフターピルを使用した副作用は多く報告されています。

このような問題から、医師の診察のもとの処方が大切だということがわかると思います。

SNS上でアフターピルの譲り受けのやり取りをしなくてもいいように、まずは正しい性教育を何よりも優先しなければいけないと考えられます。また、日本でも議論されたアフターピルの市販の否決も、もう一度考え直さなければいけない問題です。市販のリスクはもちろん出てきますが、違法な薬の取引による人体への影響や、薬を手に入れることができずに罪のない命が亡くなることを減らすには、他の先進国と同様に市販でも販売することを許可する必要性があるはずです。

正しい性教育は性犯罪を防ぐといった面でもとても大切です。
Moly.jpでも、性犯罪だけでなく性教育の面についてもみなさんに情報を提供できるように、日々パワーアップしていきたいと思っています。

Left Caption
<Moly河合成樹のひとこと>
アフターピルの普及や啓蒙に取り組む方が出てきている一方、その意志をコントロールできるはずの男性側には、アフターピルが不要となるような性教育そのものが不足しているのが実情です。そしてポルノを通じて、偏った性知識につながって、女性に対しての認知が非常に歪んでいます。一時的な性教育だけではなく、改めて青年期以降も継続的な性教育の必要性があるのかもしれません。

Moly.jpでは「女性のための完全防犯マニュアル」を掲載中です。この記事では、女性の皆さんが普段の生活で気をつけるべきことを罪種別に詳しくまとめています。興味のある部分からでいいので、是非ご一読ください。