振り込め詐欺はなぜ減らない?犯人が捕まらない理由

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振り込め詐欺は毎年のように注意喚起をしていますが、いまだに被害は減りません。

本記事では、なぜ振り込め詐欺が無くならないのか、犯人がなぜ捕まらないのかについて解説していきます。

振り込め詐欺の手口はより巧妙化している

振り込め詐欺をはじめとした特殊詐欺。

オレオレ詐欺などが代表的な手口の1つですが、自分はダマされないと思っていませんか?

“子供の声なんてすぐに分かるよ”

そう言いたくなる気持ちもわかりますが、現在のオレオレ詐欺はかなり手口が巧妙化しています。振り込め詐欺の犯人は、より詳細な個人情報を集めたうえでシナリオを作り電話するようになったのです。

振り込め詐欺の犯人が作るシナリオとは?

振り込め詐欺の犯人は学校の名簿などから、個人情報を手に入れます。あなたの子供や孫の名前をしっかりと把握したうえで、連絡をしてくるのです。

さらに、病院名や仕事内容まで詳しく知り尽くしている場合もあるため、ある程度の身の上話もできます。

“ポリープで声がおかしいんだけどさ、金を貸して”

こんな風に、話しはじめてすぐに言われれば、振り込め詐欺かもしれないと疑うこともできます。しかし、“病気大丈夫?〇〇病院ちゃんと通ってるの?”など、本人だと信じ込ませてから金を貸してほしいと言われたらどうでしょうか。本人だと騙すためのシナリオを、振り込め詐欺の犯人は作り上げているのです。

そのため、2018年度上半期における特殊詐欺の状況は以下のとおりになっています。

認知件数は平成22年以降、平成29年まで7年連続で増加し、本年上半期は 8,197件(前年同期比-672件、-7.6%)、被害額は平成26年以降、平成29年まで3年連続で減少し、本年上半期は174.9億円(前年同期比-13.3億円、-7.1%) であり、依然として高水準。

引用元:警察庁

前年度よりも被害総額は7.1%、件数は7.6%下がっていますが、オレオレ詐欺の被害件数は前年度の22.7%増となっています。また、全体的に下がったとはいえ、上半期だけでも被害総額は174億円を超えている状況です。

今後も注意しなければいけない振り込め詐欺ですが、なぜ犯人は捕まらないのか。その仕組みを解説していきます。

振り込め詐欺の犯人が捕まらない理由とは?

電話番号や口座番号が分かっているのに、なんで警察は犯人を逮捕できないんだろう?と疑問に思う方も多いでしょう。振り込め先や携帯の契約先をたどれば犯人にたどり着くはずです。

それでも一向に犯人は捕まらず、被害件数も減らないのはなぜなのか。振り込め詐欺グループは、捕まらないための仕組みを厳格に作りあげているのです。

携帯も口座も所有者と使用者が異なる

見出しのとおり、振り込め詐欺が使う携帯や口座は誰が使っているのか分からなくなっています。つまり、使用者と契約した人物が異なっているのです。

その方法はカンタンで、多重債務者を利用したり、留学外国人が帰国するさいに携帯を買取るなどしています。特に多重債務者からの相談例は多く、借金の首がまわらない方が狙われます。

知らない電話番号から連絡がきて、融資はしてやらないけど携帯電話端末を購入してくれれば60万円現金で買い取ってやると言われて、藁にもすがる思いで承諾してしまうというケース。

実際に振り込まれるのは10万円程度で、結局さらなる負債だけを抱えて状況は悪化する場合がほとんどです。

また、同様の手口で銀行口座も違法売買によって入手しています。

振り込め詐欺における警察の対応は?

兵庫県警では手動で詐欺グループの電話にかけ続け、回線をパンクさせるという成果をあげています。

着拒しても他の番号からかけ続けることで、最終的に振り込め詐欺の犯人は使用している電話回線を解約しなければいけなくなるのです。また、振り込め詐欺などの特殊詐欺が増えてから、口座作成のルールが厳格化されました。

電話回線や銀行口座の凍結などの対策はおこなっていますが、振り込め詐欺の犯人を逮捕する根本的な解決にはなっていないのが現状です。

とはいえ、逮捕できないのは幹部クラスの人物のみ。「受け子」や「出し子」と言われる使い捨ての立場の犯人達は、繰り返すことで確実に捕まります。

振り込め詐欺は組織で動いている

振り込め詐欺は単独で犯行に及ぶのではなく、一般企業と同じように組織的に役割分担して活動しています。指示を出す犯人は中国や韓国から指示を出しているため、捕まえることは非常に困難です。

逆に、お金を受け取りにくる「受け子」やお金をおろす「出し子」は、犯行を繰り返すことで間違いなく捕まります。受け子と出し子は10代~20代の若者ばかり。

報酬は全体の3%ほどしかもらえないのにも関わらず、1番捕まりやすい危険な立ち位置で動いているのです。もし300万円の受け取りに行っても、3万円のお金にしかなりません。

他の297万円はすべて上納金になるため、どれだけハイリスクローリターンな仕組みかもよく分かりますね。受け子や出し子は、先輩や同級生から誘われる事が多いです。

“グレーなバイトやらないか”と言われて、理解もしないままお金を受け取りにいき逮捕されるというケースも。結局、捕まるのは組織の情報を知らない使い捨ての立場だけなのです。

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振り込め詐欺の犯人には重い判決になりやすい

振り込め詐欺で捕まる犯人は、10代~20代における若い世代ばかりです。

東京裁判所の判例をみてみると、そのほとんどが間違いなく一発で少年院いき、成人していれば刑務所行きが確定します。多くの犯人は“知らなかった”と言い訳をする場合がほとんどです。

100人捕まればそれぞれがいろんな言い訳をしますが、いままでに1人でもその言い訳が通じたことはありません。受け子や出し子は、繰り返しおこなうことで必ずいずれ捕まります。

知らなかったでは済まされないだけに、本記事を読んでいる若い世代は万が一誘われても必ず断ってください。

振り込め詐欺の犯人には10年以上の懲役になることも

振り込め詐欺は、詐欺のなかでもかなり重い判決になりやすいことが過去の判例からも分かります。初犯だとしても執行猶予が付かない場合が多いのです。

初犯で執行猶予が付くかどうかは、「被害金額」と「振り込め詐欺の行為が悪質かどうか」で判断されます。この2つの要素で判断しますが、振り込め詐欺のほとんどは執行猶予が付かないのです。

オレオレ詐欺などの振り込め詐欺は、「詐欺罪」の他に「組織的犯罪処罰法」という特別法にも抵触します。組織的犯罪処罰法とは、団体で詐欺をおこなった場合に成立する罪です。

(詐欺)

第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。

2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

(組織的な殺人等)

第三条 次の各号に掲げる罪に当たる行為が、団体の活動(団体の意思決定に基づく行為であって、その効果又はこれによる利益が当該団体に帰属するものをいう。以下同じ。)として、当該罪に当たる行為を実行するための組織により行われたときは、その罪を犯した者は、当該各号に定める刑に処する。

十三 刑法第二百四十六条(詐欺)の罪 一年以上の有期懲役

つまり、オレオレ詐欺のほとんどが、上記の2つに抵触します。

組織的な犯行が悪質だと判断されるため、振り込め詐欺は重たい判決になりやすいのです。普通の詐欺行為では、懲役が5年以上付くことはほとんどありません。しかし、振り込め詐欺では「詐欺罪」だけでなく、「組織的犯罪処罰法」にも該当するため、刑が重たくなるのです。

懲役5年以上を越える判決が7割以上、さらに被害額に応じて懲役は長引きます。なかには、振り込め詐欺によって15年以下という判決がでた犯人すらいるのです。

振り込め詐欺組織の下っ端は必ず捕まる

本記事では、なぜ振り込め詐欺の犯人は捕まらないのかという疑問について解説しました。

結論からいうと、振り込め詐欺組織の根幹を捕まえることは非常に困難です。足が付かないように、巧妙な手口で詐欺行為をおこなっています。実際に捕まる立場にいる人間は組織の情報を一切知らないため、足取りをたどることができません。

その一方で、10~20代に多い出し子や売り子は、ほぼ間違いなく繰り返すことで逮捕されます。詐欺罪と組織的犯罪処罰法が合わさることで重刑になりますが、組織から渡されるお金はだまし取ったお金の3%前後。

振り込め詐欺の手伝いをすることが、どれだけ割に合わず危険で愚かな行為かを知るべきです。詐欺の被害を減らす方法として、売り子と出し子をする若者の数を減らすことも大きな鍵の1つだといえますね。

 

執筆者:Moly編集部

 

 

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