痴漢に遭わないために痴漢被害について知っておきたいコト

電車などの中で性的行為を仕掛けられる痴漢は被害に遭った側からしてみると許せるものではありません。

最近は、様々なタイプの痴漢が増えていることもあり、痴漢という犯罪について現状がどうなっているのか調べてみました。

痴漢行為とは?

警視庁によると、痴漢行為とは「人に対して性的な言動や卑わいな行為などの性的嫌がらせをすること」です。

具体的には以下のような行為です。

・服や下着の上から、または直接、臀部や太もも、胸などを触れる、撫でまわす行為

・体を密着させて、股間などを押し付ける行為

・公共の場で服のボタンや下着のホックなどを外す行為

・スカートなどの衣服を切り裂くなど

法律上の痴漢行為は条例違反

痴漢行為は、刑法で禁じられている行為ではなく、都道府県が制定する「迷惑防止条例」に違反する行為です。

迷惑防止条例の正式名称は、微妙な違いがありますが、東京都の迷惑防止条例の正式名称は、「公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例」です。

この条例は、その名の通り、人々にひどく迷惑をかける行為を禁止するものです。漠然としていますが、第2条では「ダフ屋」、第3条では「場所取りをして売りつける行為」、第4条では「景品の転売など」を禁止しています。

痴漢と関わるのは、「粗暴行為」を禁止している第5条です。

「第5条 何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であつて、次に掲げるものをしてはならない。」

  • 公共の場所又は公共の乗物において、衣服その他の身に着ける物の上から又は直接に人 の身体に触れること。」罰則は、「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」です。

刑法の強制わいせつ罪に当たる場合もあり

触る以上のことをした場合、刑法の「強制わいせつ罪」になります。

刑法の第176条は、強制わいせつを禁じています。

「十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、六月以上十年以下の懲役に処する。十三歳未満の者に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする。」

刑法上のわいせつ行為とは、

「いたずらに性欲を興奮または刺激させ,かつ,普通人の正常な性的羞恥心を害し,善良な性的道義観念に反する行為」を指します。

見知らぬ人に抱き着いてキスする、下着の中に手を入れてもむといった行為は、強制わいせつに当たります。

刑法では、性的な行為で羞恥心を害する行為、性的な動議観念に反する行為を12才以下の子供に対して行った場合は問答無用、13歳以上の人に対しても無理強いした場合には強制わいせつ罪となり6か月以上、10年以下の懲役刑が科されます。

条文の最初の部分から、性欲を満たす意図がなければ、第176条は適用されないとされてきましたが、2017年11月の最高裁判決以降、性的意図の有無にかかわらず、罪が成立することになりました。

数値で見る痴漢

条文で「者」とあるように、痴漢の被害者は男女を問いません。

実際、都内の大学生を対象とした調査(http://id.nii.ac.jp/1060/00009727/)によると、女子学生の37.4%、男子学生の6%が痴漢被害に遭っていました。犯人も男性だけでなく、女性が犯人であるケースも報告されています。

東京都内のみのデータですが、2017年中、痴漢は約1750件、強制わいせつは約700件このうちの15%が電車内で起きています。

痴漢で検挙された時間帯は、午前7時から9時までの通勤・通学時間帯が最も多く、30%近くがこの時間帯に集中しています。

強制わいせつは、午後11時以降の深夜帯が最も多くなっています。被害者を年齢別にみると、痴漢や強制わいせつの被害者の7割は10代から20代でした。

エアドロップ痴漢の被害も増加

iPhoneやiPadには、アップル社の製品同士でデータを共有できるエアドロップというサービスがあります。半径9m以内にあればデータのやり取りができるので、一緒にいる友人たちに写真を送る際にはとても便利です。

ところが、このサービスを悪用した「エアドロップ痴漢」被害が最近増えています。

電車内などの混雑した場所で、卑猥な画像を送信して反応を見る痴漢です。送信者情報をほとんど入力しなくても送れるので、送付者を特定することは難しく、被害者が一方的に嫌な思いをすることになります。

送られてきた際に、受け取りを拒否することはできますが、自分の携帯にそのようなものを送り付けられること自体、不快です。

エアドロップ痴漢は、世界中で増えているらしく、ニューヨークでも事例が報告されています。

ただ、ニューヨークでは、卑猥な画像を送り付けただけでは罪に問えないため、法制定への動きが高まっているそうです。

日本では、犯人を特定できれば、犯罪行為として罪に問えます。電車内で不審な動きをしていた犯人の携帯の画面を押さえて、逮捕に至った事例もあります。

触らない痴漢もいる?!

触らずに、匂いを嗅ぐ痴漢もいるというニュースがありました。

好みの女性に近づいて、フゴフゴと匂いを嗅いで回るのだそうです。そういった行為をされているのに気づいてしまったら、被害者は、とても不快になるでしょう。

不安感を抱かせる行為ですから、迷惑条例防止違反があてはまる可能性はありますが、痴漢行為として判断するのは難しいのだそうです。

こういった痴漢被害に遭った場合は、現状では、被害者が逃げるのが一番なようです。

参考サイト
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/keiyaku_horei_kohyo/horei_jorei/meiwaku_jorei.files/meibou.pdf
http://www.moj.go.jp/content/001178520.pdf
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=140AC0000000045#772
http://park.geocities.jp/funotch/keiho/kakuron/kojinhoueki2/22/176.html
http://id.nii.ac.jp/1060/00009727/
https://www.keijihiroba.com/crime/indecent-assault.html
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/koramu2/koramu8.html
https://www.huffingtonpost.jp/2018/10/09/adchikan_a_23554777/
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/02/cyber-flashing-airdrop_a_23606242/
http://news.livedoor.com/article/detail/15595515/

 

Moly編集部