日本の防犯パトロールは優秀? 地域住民による防犯活動事情

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パトロールと聞くと警察による活動を連想しますが、「青パト」と呼ばれる自主防犯ボランティアの存在を知っていますか。

耳慣れない言葉かもしれませんが、地域の防犯活動を担う重要な存在です。ここでは青パトの概要やパトロール内容などを紹介していきます。

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地域の防犯活動を行う青パトとは

日本の治安は世界的に見れば良い方だとは言われるものの、だからと言って安全かと言う訳ではないのはご存じの通り。

そんな日本において、警察以外でパトロール業務をおこなう存在が「青パト」です。

正式名称を「青色防犯パトロール」と言い、「青色回転灯を装備する自動車を使用し、かつ、青色回転灯点灯させて行う自主防犯パトロール(埼玉県HPより)」を指します。

「青色は人目に付きやすく、夜間でも目立つ」「自動車を使用するため広範囲のパトロールが可能」などの効果があり、地域の安全を守るための「もう1つの警察」と言っても過言ではありません。

日本では一般の自動車に回転灯を装備することは法令で禁止されています。ですが、警察署に申請することで回転灯の設置が認められ、パトロール業務をおこなうことができます。

自治体によって、あるいは車両によっても異なりますが、回転灯以外は通常のパトカーと同じく黒白のデザイン。一見すると「警察車両かな」と勘違いしそうです。

警察以外にも地域社会の安全を見守る存在として、青パトはもっと有名になってほしいものです。

日本の防犯パトロール

日本におけるパトロールは「ランダムパトロール」と呼ばれています。これはルートを固定せず、毎回異なるルートで実施する方法です。

それに対して海外では、犯罪は起きやすい場所のみに固定してパトロールをおこなう「ホットスポットパトロール」が主流。しかも、こちらの方がランダムパトロールより防犯効果が高いという研究結果が出ています。

一般的には、毎回ルートを替えることで「今日はどこに来るのだろう」と犯罪者は手を出しにくくなると思いがちですが、どうやら世界的に見ると日本のパトロール法は犯罪抑止につながらないようです。

ただ、そうは言っても犯罪者はいつどこで何をするか分かりません。犯罪多発地帯・頻繁ではないが局地的に発生している地帯・過去にほとんど犯罪が発生していない地帯のいずれもくまなく見回る方が、より犯罪防止につながるとも言えるでしょう。

それに犯罪は軽重を問わず、毎日どこかしらで発生しています。よく耳にする「まさかこんな場所であんな事件が起こるなんて……」というフレーズからも分かるように、犯罪は場所を選んではくれないのです。

そうしたことを踏まえると、やはり大局的な視点でのパトロール活動が望ましいと言えそうです。

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パトロールしてほしいと警察に訴えることは可能か

たとえば痴漢に遭った、ひったくりに遭ったなどの場合、多くの人は警察に被害届を提出するでしょう。

また、たとえ被害届は出さずとも、「こうした被害に遭ったからぜひともパトロールしてほしい」と要望を伝える人もいるかもしれません。

では実際、警察は個別にそうした要望を聞き入れるかと言うと、正直あまり期待できません。

警察によっては「では今後重点的に警備します」と回答して実際に動くかもしれませんが、多くの場合、いわゆる「市民の声」として受理するのみ。要するに動かないことの方が多いと言えます。

警察としても、もっと重点的にパトロールすべきエリアを決めているでしょうし、それ以外の業務だってこなさなければなりません。

本当は個別に応えたいけど……というのが本音です(中にははなから聞き入れる気配のない場合もありそうですが)。

警察が動くには、少なくとも何かしらの事件が発生することが前提。事件にしろ事故にしろ、実際に被害が出てからでないと動かないケースが非常に多いのです。

今の2倍、3倍、それ以上の警官がいれば対応してくれるかもしれません。が、少なくとも現状では「すぐにパトロールしてほしい」との要望は聞き入れてもらえないと認識した方が良いでしょう。

パトロールでは何を見ているか(通学路の例)

警察・青パトどちらも基本的にパトロールの方法は同じです。

ここでは通学路を例にします。日中でも人通りの少ない道に長時間駐停車している車両があった場合、何だか不審な匂いがしませんか。

まずは車に運転者がいるかどうか確認し、いれば「何をしているのか」「ここは駐停車禁止だから移動して欲しい」などと相手に声をかけます。

また、歩道の植え込みと植えこみの切れ間に駐車車両があり、かつ長時間にわたり運転者が出てこない場合は「連れ去り」などの可能性が高いと見て、やはり声かけをおこないます。

さらには近くに公園がある場合、ベンチに座っている人物やトイレの周囲に人がいないかなどにも警戒。公園で遊ぶ子供たちをトイレに連れ込み、個室でわいせつ行為をする可能性があるからです。

公園のトイレは死角が多く、またトイレ内から手招きしても外からは見えないため「子供が危険にさらされそう」とは誰も思いません。

子供の安全を守る上でこうした地道な活動は必須。子供を狙った事件が全国的に発生しているため、パトロールによって犯罪の芽を摘み取るしかないのです。

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パトロール中に不審者を発見することは稀

犯罪防止の観点からとてもパトロールは効果的ですが、パトロールの最中に不審者や犯行現場を発見することはほとんどありません。

潜在的な犯罪者に対するデモンストレーション的な意味合いが強い、と言うべきでしょう。

「いつもどこかしらでパトロールをおこなっている」と思わせることで容易に行動を起こせなくなるため、犯罪者としては非常に歯がゆいところ。パトロール班の動きが読めない以上、犯罪者もうかつに行動できないのです。

先に紹介した「毎回ルートをかえてパトロールする」と言う考え方はやはり、犯罪抑止の観点から意義深いと言えるでしょう。

パトロールを頻繁におこなうことも効果的。たまにしか機能していないパトロールに比べれば、毎日どこかしらでおこなわれるパトロールは防犯上とても意味があります。

どの程度パトロール活動を重視しているかと言う地域社会の本気度によっても、当該エリアの犯罪防止率は変わってくるのです。

パトロール中だとアピールする

地域住民によるパトロールの際は、パトロール中だとアピールするような格好や行動をするのが重要です。

自治体によっては制服や腕章などがそもそもなかったり、ながらパトロールと化してしまったりしているケースも。

パトロール中だと誰が見ても分かる言動でなければ巡回している意味がありません。むしろパトロール中だと悟られないから都合がいいのではと考えがちですが、それでは本来の目的である「犯罪の抑止」にはなりません。

警戒中だと周囲に認識させてこそ意味があるし、そうした姿を犯罪者に示すことで犯罪の機会を失わせるメリットもあります。

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まとめ

防犯活動の一環であるパトロール。地域の安全を守る上で住民の協力が欠かせません。また防犯活動は毎日欠かさずおこなうことに意味があります。ルートを固定化せずに巡回することで犯罪の芽を潰せ、どこが危険でどこが比較的安全かを地域で共有できるからです。

青パトのような「準警察」的存在が今後もっと増え、地域社会の安全がより高まれば、子供も大人も安心して生活できると言えましょう。

執筆者:Moly編集部

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