警察官に防犯カメラ映像を見せてくれと頼まれたら?

玄関やベランダなどに防犯カメラを設置しているとします。

周辺で大きな事件や事故が起きた場合、その防犯カメラの映像を確認したいと、警察などに依頼される可能性があります。

そんな場合はどのように対応するといいでしょう?

また、警察だけではなく、個人的に見せてほしいと言われるかもしれません。そんな場合に見せる義務はあるのかどうかなども調べてみました。

 

防犯カメラを利用した警察の捜査

テレビニュースや「警察密着24時」などの番組を観ていると、防犯カメラの映像から犯人を割り出し、捜査・逮捕をするというケースがあるかと思います。

この時警察は防犯カメラからどのように犯人にたどり着いているのでしょう?

店や銀行などに設置されている防犯カメラの映像は、皆さんがテレビなどで見たことがある通り、あまり高解像度の映像ではありません。もちろん1つの映像で犯人を特定できることは稀で、基本的には地道な捜査を行っています。

例えばコンビニ強盗があったら、まずはコンビニの防犯カメラで、犯人の身長や服装などの特徴を掴みます。

そしてコンビニの防犯カメラで、犯人が何時何分ごろどっちの方角に、どんな移動手段で逃げたのを確認。

それが確認できたら、次はコンビニの近所で犯人が映っているであろう防犯カメラがないか探し、今度はそちらの映像で捜査対象の時刻に犯人らしき人物が通過していないかチェックをします。

この作業を繰り返すことで、どこかで犯人の映像が途切れる地点がでてきます。

犯人が隠れているとすれば、この映像が途切れた地点の周辺ということになります。これで一気に対象者を絞り込めるということになります。

そして今回の問題は、あなたが設置した防犯カメラが、この操作すべき防犯カメラのひとつに選ばれた場合の対処法ということになります。

 

警察の捜査には協力を

警察が捜査の一環として、防犯カメラの映像を確認したいと申し出てきたら、ここは善良な市民として協力すべきでしょう。

そもそも警察が捜査をしているということは、あなたが住んでいる近隣で、大きな事件や事故があった証拠であり、犯人が捕まっていないという証拠でもあります。ぜひ協力して、犯人の早期逮捕を願うべきでしょう。

では、警察を名乗る人が来たら、すぐに見せるべきでしょうか? これは一応慎重に対応すべきです。

あまり考えたくない話ですが、ひょっとしたら犯人グループが警察を装って、自分たちが映っている防犯カメラ映像を探している可能性もあります。

私服警官を名乗る人物が、警察手帳らしきものを見せて「警察です」といったところで、警察手帳を見慣れていない一般市民には、その手帳が本物かどうか、警官が本物かどうかを見抜くのは難しいはずです。

そこで、警察からの捜査協力依頼があったら、まずは正式な書類を持っているかどうかを確認しましょう。

https://www.police.pref.ehime.jp/kitei/reiki_honbun/u227RG00000449.html

 

こちらのリンクを見ていただくと、そのページに「捜査関係事項照会書」という書面が掲載されているかと思います。

この書面こそが、警察が一市民に捜査協力で防犯カメラの映像の開示要求する際に提出すべき書面になります。

警察が捜査協力の依頼に来たら、まずはこの書面を持っているかどうかを確認し、書面を受け取ってから初めて映像を提供するようにしましょう。

 

警察ではなく個人からの依頼の場合は?

防犯カメラの映像を観たいというのは、何も警察に限った話ではありません。

ひょっとすると個人的に確認させてもらいたいと言ってくる方もいるかもしれません。警察ではなく個人から依頼を受けた場合は、どのように対処するといいでしょう?

防犯カメラの映像には、不特定多数の人が映っています。そんな映像を、警察のような公人・公的機関ではなく、一私人に見せることは、個人情報保護の観点からも避けるべき事態といえます。

そもそも他人の設置した防犯カメラの映像を観たいということは、その人は何かしらトラブルを抱えている他人でほぼ間違いありません。

しかもそのトラブルは、警察に捜査してもらうようなトラブルではないため、個人的に調べていると考えるのが妥当でしょう。

つまり、そんな面倒なトラブルを抱えている他人に、巻き込まれれば相応の面倒な事態が起こりかねないということになります。ここはひとつきっぱりと断った方がいいでしょう。

「でも、何て言って断っていいのか…」と思う方もいるかと思いますが、そんな時こそ「個人情報の保護」を盾に断ることが可能です。

「このカメラにはいろいろな方が映りこんでおり、そういった方の映像を他者に公開するのは、プライバシーの侵害にあたると言われています。少なくとも個人的な依頼で映像を公開することがないようにと、マンションの管理会社にも言われていますのでお引き取りください」これで問題ありません。

もしそれでもしつこく食い下がってくるようであれば、「では、警察に相談し、警察の方と一緒に捜査関係事項照会書を持って改めて依頼に来てください。

警察からの捜査協力依頼には応じさせていただきます」と答えてください。

万が一これでも引き下がらないのであれば、「ハッキリとお断りします。これ以上無理を言われるのであれば、申し訳ありませんが警察に連絡させてもらいますけどいいですか?」と強気に出てください。

ここまでしつこく言ってくる人間には、弱いところを見せてはいけません。

また、断る口実で「録画機能がないカメラです」ですとか、「ダミーカメラなんです」というウソの言い訳も考えられますが、ここではあまりオススメしません。

何しろ相手は見ず知らずの人に「お宅の防犯カメラの映像を見せてくれ」と言ってきている人間です。少々強引な性格の人間であることは間違いありません。

そんな人間に、ウソをつくと、知らない間にあなたの防犯カメラを勝手にいじってSDカードを抜き取ったり、ダミーカメラか確認したりと犯罪行為に走る可能性も否定できません。

断るのであればウソではなく、しっかりと理論的にお断りすることをオススメします。

 

警察官への捜査協力は?

繰り返しになりますが、警察官から捜査協力をお願いされた場合は、積極的に協力しましょう。

それがひいてはあなたの住む町の治安維持にも繋がります。ただし、捜査協力をする場合は、玄関に訪ねてきた警察官が本物の警察官かどうか、捜査協力は本当に警察からの依頼かどうかを確認する必要があります。

警察からの正式な捜査協力であれば、「捜査関係事項照会書」がありますので確認しましょう。問題は玄関に来た警察官が本物かどうかを確認する方法です。

ひとつ女性ならではの方法があります。

まずはドアスコープ越しに警察手帳を掲示してもらい、どこの警察署のどの課の誰という警察官かを確認します。できれば顔写真も確認して他人ではないことを確認してください。

続いて、ドアホン越しに、「今シャワーから上がったばかりで今から着替えますので少しお待ちください」とでも言い、警察官を待たせます。

そして奥の部屋やトイレで警察署の電話番号を調べて警察署に電話。本当にその課にその刑事がいるかどうかを電話で確認しましょう。

警察署の代表に電話をして、「〇〇課の△△さんをお願いします」と言って、「現在外出中です」と言われればほぼ本人で間違いありません。

もし「本日は非番です」とか、「そんな刑事はいません」と言われたら、「そう名乗る男が玄関先に来ている」とそのまま通報し、玄関には二度と応答しないようにしてください。

事件への捜査協力は市民の義務。しかし、相手が必ず本物の警察であるかどうかはきっちり確認してから協力しましょう。

Moly編集部

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