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警視庁発表の数値から見る防犯対策

大事な娘さんに一人暮らしをさせる親御さんは不安が大きいかと思います。

もちろん実際に一人暮らしを始める娘さんも、新生活への期待と同時に不安を抱えているかと思います。

そんな方々の不安をあおる結果になるかもしれませんが、ここでは警視庁の発表した数値を基に、必要となる防犯対策を考えてみたいと思います。

信頼性の高い警視庁発表の数値

警視庁とはご存知の通り、東京都を守る警察組織です。

その東京都には日本全国の人口の約1割が集中しており、当然ですが一人暮らし世帯の数も全国最多になります。

2010年の数値では、東京都の一人暮らし世帯数は約292万世帯。全国2位の大阪府が136万世帯ですからその差は歴然です。

統計の信頼度は分母の大きさで決まりますので、警視庁が発表する犯罪傾向のデータは、全国のどの都道府県で一人暮らしをするにしても該当するであろうデータということになります。
今回は特に「侵入窃盗犯」と「ストーカー被害」に関してデータを検証していきたいと思います。
特に断りのないデータは警視庁HP(http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/akisu/ppiking.html)より引用しています。

侵入窃盗犯の手口と傾向

まずは侵入窃盗犯の数を確認しておきましょう。平成29年に東京都内で発生した侵入窃盗件数は5,237件。

このうち商店や飲食店などへの侵入窃盗を除く、住居を対象にしたいわゆる「住宅対象侵入窃盗」の件数は2,681件。

侵入窃盗犯罪の約51.2%を占めています。住宅対象侵入窃盗は1日約7件の割合で発生していることになります。

この住宅対象侵入窃盗の侵入経路を見てみると、最も多いのが「窓(ベランダ含む)」で61.3%、続いて玄関が38.7%となっており、侵入窃盗犯の6割以上が窓から侵入しています。

この傾向は一戸建て住宅も集合住宅(マンションやアパートなど)も同じ傾向であり、危険なのは玄関よりも窓やベランダということになります。

続いて侵入手段です。こちらは一戸建てと集合住宅で多少の差があります。
まず一戸建て住宅では、窓やベランダを破壊して親友する「ガラス破り」が最も多く55.3%、続いて無施錠の玄関や窓から侵入する「無締まり」が32.8%、さらにピッキングなどを含む「施錠開け」が5.6%となっています。
集合住宅になると「無締まり」が最も多く39.8%、続いて「施錠開け」が31.9%、そして「ガラス破り」が26.5%となっています。
傾向を見ると必ず1階の窓が存在する一戸建て住宅はガラスを破っての侵入が半数を超え、ピッキングによる被害は5%程度とかなり低い数字になっています。

一戸建てを建てる場合、購入する場合は、防犯対策としてピッキング被害に遭いにくいディンプルキーの鍵にしたり、防犯カメラを取り付けるなど、玄関周りの防犯には気を配るため、ピッキングなどの被害が少ないと考えることができます。
一方集合住宅の場合、1階の物件以外は窓やベランダは2階以上ということになり、窓からの侵入が難しいケースが増えます。その分一戸建て住宅に比べ、窓からの侵入の割合が少ない結果に。

代わりに目立つのが「無締まり」。つまり集合住宅に住んでいる人ほど、戸締りが疎かになっているという傾向が見て取れます。

ストーカー犯罪の手口と傾向

警視庁の発表によると平成29年のストーカー被害相談件数は2,426件。

1日平均約6.6件の相談が警視庁に寄せられている計算となります。

4年前の平成25年の1,466件から65%増加していますが、これはむしろいい情報ととらえた方がいいでしょう。

ストーカー犯罪の軒数が増えているのではなく、相談をする件数が増えているということで、より警察に相談しやすい環境が整ってきている証拠になります。
一方ストーカー規制法による検挙などの軒数を確認してみると、規制法による警告は491件、禁止命令は28件、検挙数133件、ストーカーを起因とする脅迫罪などの検挙数は300件となっており、合計で953件になります。

同様に平成25年では警告が300件、禁止命令が15件、検挙が34件、脅迫罪などの検挙が78件で、合計427件となっており、ストーカー規制法による取り締まりの件数は2倍以上に増えていることが分かります。
警視庁によるストーカー規制法の運用は順調と考えてよく、この点では安心ですが、それでも犯罪の件数が減っていないということはやはり十分に警戒が必要と言うことになるでしょう。
そんなストーカー犯罪ですが、ターゲットとなるのはやはり女性が多く、相談件数の約84.4%が女性からの相談となっています。年代を見ると20代が多く全体の約42%が20代からの相談になっています。
ストーカー犯罪の被害者として多いのは20代の女性。女子大生やOLなど、ちょうど一人暮らしを始めることが多い女性がターゲットになりやすいということが分かります。
ストーカー犯罪の加害者と被害者の関係を見ると、元交際相手や元配偶者など、恋愛関係にあった人物からの被害が全体の約50%となっていますが、これは犯罪の性質を考えれば当然、むしろ少ないくらいでしょう。何より恐ろしいデータは、全くの他人もしくは不明とされているケースが全体の約11.8%を閉めているという事実。交際関係にあった人物とのトラブルであれば、何かしら原因も分かりますし、相手の素性などもある程度は分かっているはず。しかし全くの他人が相手となると、素性も顔も原因も全く分からないのに被害に遭うということになります。
ストーカー被害の相談で多い内容は、やはり「つきまとい」が多く約39.0%、続いて「交際の要求」が約28.0%、そして「無言電話等」が約23.0%となっています。

統計から見える防犯対策

空き巣被害とストーカー被害という、一人暮らしの女性気を付けたい2つの犯罪データを見て、有効な防犯対策を考えてみましょう。
まず空き巣に関しては何より鍵を施錠することが重要ということが分かります。集合住宅の中にはオートロック付きのマンションも含まれています。

そんな物件に住んでいる方は、ちょっとゴミ出し、ちょっとコンビニまでといった時に、つい無施錠で出かけてしまっているのかもしれません。こういった油断をなくし、外出時はたとえ短時間でも必ず施錠する。そして在宅時もしっかりと施錠をすることを心がけましょう。
また、侵入窃盗犯は窓も狙っています。もちろん1階に限らず、何階であろうとも窃盗犯にとって窓は狙い目の侵入口です。窓には防犯フィルムを貼り、ダブルロックも取り付けた上で、きっちりと施錠することを心がけましょう。
ストーカー被害の傾向から分かるのは、「いつ誰に目を付けられるか分からない」という事実です。

そしてストーカー犯罪者の行動形態から、つきまとい、交際を強要し、それを断れば無言電話という行動パターンが見て取れます。

まずは可能な限り自宅や電話番号を特定できるような情報を漏らさないよう注意してください。特に危ないのがSNSなどの情報発信ツール。

ここに自宅を特定できるような写真などをアップしないようにしてください。

後は、不審者を頻繁に見かけるようになったら、迷わず警察に相談をすること。警視庁を始め各警察機関では、ストーカー犯罪の相談を受ける専門の相談員を配置しており、その多くは女性警察官です。男性警察官には話しにくいことも相談できますので、積極的に利用しましょう。

Moly編集部

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