今さら聞けない窃盗と刑罰・懲役などについての基礎知識

  1. 防犯対策

ニュースなどを見ていると目にする窃盗という言葉と懲役という言葉、ちゃんとした意味はご存知でしょうか。今回は今さら聞けない窃盗と懲役、そして執行猶予についてわかりやすくご紹介していきます。

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窃盗とその種類

窃盗とは他人の金品を窃かに盗むことを言います。窃盗は警察庁の「刑法犯における統計資料」によると、重要窃盗犯とそれ以外の手口に分けることができます。以下で紹介する平成29年に起きた各窃盗事件の数はすべて「刑法犯における統計資料」によるものとなっています。

重要窃盗犯

重要窃盗犯は窃盗のうち、次の4つの手口を言います。

侵入窃盗

侵入窃盗とは建物に侵入して、その建物にあった金品を盗むことを言います。侵入窃盗は次の3つに分けられます。

① 住人が留守中に侵入して金品を盗む空き巣。
② 夜住人が就寝中に侵入して金品を盗む忍び込み。
③ 住人が別の部屋で食事や家事をしている隙に屋内に侵入して金品を盗む居空き。

自動車盗

自動車盗とは字の如く自動車を盗むことを言います。平成29年自動車盗は10,213件起きていますが自動車盗みにはキーありとキーなしがあり、キーありとは例えばエンジンをかけたままや停車中カギをつけたままで買い物などをしている間に盗まれることを言います。

キーなしとは例えば駐車場に停めてあった車のカギを工具で開けてエンジンをかけて盗んだり、レッカー車などに乗せられそのまま運ばれて盗まれることを言います。意外にも平成29年の自動車盗のうち、キーなしの自動車盗の方が7,608件と多いことがわかっています。

ひったくり

ひったくりとはカバンや荷物を持ち歩いている歩行者や、自転車のカゴに荷物を入れている人に近づき、すれ違いざまや追い抜いたりする時にその荷物を奪って逃げる行為を言います。平成29年に起きた合計2,893件のひったくり事件のうち、女性が被害に遭ってしまった事件は2,322件となり、特に女性は気をつけなければいけない事件となっています。

すり

すりとは他人のかばんやポケットなどから相手に気づかれないように、金品をかすめ取る行為を言います。平成29年のすり事件は合計で3,524件起きており、このうち半数以上の1,940件が女性が被害者となっています。

重要窃盗犯以外の手口

重要窃盗犯以外の窃盗犯の手口は以下の通りとなっています。

車上ねらい

車上ねらいとは駐車中の無人の自動車の中から、金品を盗みとる行為を言います。車上ねらいは全国的に被害が非常に多く、平成29年には全国で54,768件もの事件が起きています。

部品ねらい

部品ねらいとは自動車などに取り付けてある部品や車のパーツを盗み取ることを言います。部品ねらいのうち1番被害にあっている部品はナンバープレートとなっており、次いでタイヤ・ホイールとなっています。

万引き

万引きとは商業施設に置いて買い物客を装い代金を支払わずに、無断で商品を持ち去る行為を言います。万引きは平成29年108,009件もの事件が起きており、計算すると1日に約295件もの事件が発生していることになります。

オートバイ盗

オートバイ盗は自宅や駐車場、路上に停めてあるオートバイを盗む行為を言います。平成29年は20,184件の事件が発生し、この事件も少なくない事件となっています。

自転車盗

自転車盗は平成29年には205,381件もの非常に多くの事件が発生しています。しかも施錠してある状態の自転車盗も85,259件発生していて、常設されているカギの他に補助錠を付けたり、防犯性の高いカギに交換することが大切です。

懲役と執行猶予

よくニュースで裁判の判決などの報道を目にする時「懲役何年、執行猶予何年」という言葉を聞きます。ここでは懲役と執行猶予についてご紹介していきます。

懲役とは?

懲役とは有罪判決を受けた受刑者を刑務所や拘置所などの刑事施設に拘禁して、労務作業を行わせる刑罰を言います。そもそも刑罰には大きく生命刑と自由刑、財産刑の3つに分けられ、生命刑は生命に対する刑罰いわゆる死刑のことです。

自由刑は身体の自由に対する刑罰で、懲役もこの自由刑の1つになります。懲役の他に労務作業のない禁固刑や30日未満に限定されている拘留も自由刑となります。そして財産刑とは財産に対する刑罰ことで、罰金刑や科料、没収がこれにあたり犯人が持っている財産を取り上げる刑罰です。

執行猶予って何?

執行猶予とは判決で刑を言い渡すにあたり犯人の犯情を考慮して一定の期間、法令の定めるところにより刑事事件を起こさずに無事に経過した場合、刑罰権を消滅させる制度です。簡単に言うと確定した刑の執行をその猶予期間、何も犯罪をしなければ言い渡された刑罰については無効になりますよと言う意味になります。

例えば裁判で「懲役2年・執行猶予3年」という判決が出た場合、刑の言い渡しを受けてから3年間罪を犯すことなく過ごしたならば、この刑の言い渡しは無効となり懲役には行かなくて良いという事になります。

ただし、執行猶予期間中に何かしらの罪を犯して有罪になってしまうと執行を猶予していた刑も加えて受けなくてはなりません。さらに猶予期間を過ぎても宣告された刑そのものが消えるわけではないので、執行猶予付きの判決が出ても「前科」としては残ります。

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窃盗の刑罰

窃盗の刑罰ですが、刑法第235条に「他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する」とあります。これを見ると窃盗罪の刑罰は最高10年の懲役から最低は1万円の罰金と、とても幅が広い刑罰となっています。

ちなみに罰金刑は基本的に1万円以上からとなっていますが、情状酌量により1万円未満になる場合もありますので、さらに刑罰の幅の広さを感じます。刑罰の幅の広さの理由は上記したように窃盗罪には多くの種類があり、どんな内容の窃盗罪かなどによって刑罰の軽重が決まるからです。

これも窃盗罪になるの?

例えば多くの人が携帯電話やスマートフォンを持っている中で、家で充電するのを忘れて出先で充電が切れてしまった経験ってありませんか?そういった場合に喫茶店やファミリーレストラン、コンビニエンスストアなどのコンセントを店側の許可なく勝手に使うと窃盗罪になってしまいます。

さらに、たまにスーパーやコンビニで売っている菓子パンや缶コーヒーにキャンペーンの応募用のシールが貼ってある事ってありますよね?商品を買わずにそのシールだけを剥がして持ってきたり、1つの商品に他の商品からシールを貼り付けて、シールが複数貼ってある状態で買ったとしても、それは窃盗罪になってしまいます。

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まとめ

今まで何気なく見聞きしてきた窃盗や懲役、執行猶予という言葉ですが詳しく知ると新しい発見があるかもしれませんね。これを機に犯罪や防犯について色々学び自分なりに被害に遭わないように防犯対策をして、良いよい生活を送っていきましょう。

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